2010/04/21
上海EXPO_UK館_THOMAS HEATHERWICK
ロンドンに拠点を置くトーマス・ヘザウィック設計により完成したイギリスパビリオンを紹介します。
このトーマスという建築家は、非常に造形的で彫刻的感覚のすぐれた建築家である。
今回のパビリオンに関しては、たしか彼が2004年以前に既に計画していたSitooterie IIの発展型。
小型であったSitooterie IIのフォリー的魅力に対してこのパビリオンは前回同様に無数の小窓を有し、そこに一つ一つ光源(アクリル棒:外部の光を内部に貫入させる)を有し、また内部空間はアクリルの長さを微妙に調整することで非常に有機的な空間を生み出している。現場にいるわけではないので確信は無いが、そのことにより生まれる効果として内部空間の有機性は太陽の移り変わる光の呼吸により、造形的、空間的深度を獲得しているに違いない。
2004年頃に知ったSitooterie IIがこのようなスケールまで発展するとはその時は創造もつかなかったが、とにかく前回のプロジェクトの特性を十二分に発揮した形になっているようだ。
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