岡山科学技術専門学校 建築工学科: 3月 2011


2011/03/24

UELのワークショップが延期になりました

先日このブログでも紹介させていただいたイギリスの名門建築大学UEL(東ロンドン大学)が東京で予定しておりましたワークショップを今回は見送るとの知らせがありましたので、報告させていただきます。
現在イギリスでは、震災の影響から、日本への渡航を制限されているそうです。
ワークショップ参加を予定していた学生さんにとっては残念なニュースとなりましたが、また次回の予定が分かり次第、ここでもお知らせさせていただきますね。

このたびの震災では多くの被災者の方が今もなお厳しい生活を強いられております。
その状況は、世界中に報道が行きわたり、以前海外で働いていました私のもとへも多くのメールが寄せられ、支援の声をいただいております。また、海外では、日本のためにミサが開かれたり、留学生による募金活動やクリエイターによる支援イベントなども催されており、国内のみならず海外でも懸命な支援活動が行われております。
皆さんもご存じの通り、被災者の方々の行いや振る舞いによって日本という国が世界から非常に高い評価を受けている今、家や財産を失いながらも、この状況に耐える被災者の方々を本校でも職員ともども支援してゆこうと、義援金を募っております。

被災者の方々、また被災地の支援のために何ができるか、日本の復興のために今何をすべきかを本学科でも学生含めて真剣に考えていきたいと思います。

とにかく、ここは、何が何でも頑張らんとならんですね!

2011/03/11

作品展2011のアンケート集計が出ました。

今年の作品展にはアンケートに記入して頂けなかった方も多数おりましたが、ご記入頂いた方には大変感謝しております。それぞれの項目の記入漏れ等を見ておりますと大体それぞれ90%程度の記入率でした。

 全体の作品内容に関しては、一様に面白かったという票が多く90%、退屈だと感じられた方はゼロ。大半の方が作品展に対して何らかの好印象を持って頂けたようですね。
  
 作品に取り組む学生の姿勢に関しては、意欲的だと感じられた方が65%、努力を感じた方が15%、意欲的だと感じなかった方はゼロ。遅く迄残って頑張っていた学生の姿を見ている私の目からすると、とても意欲的であったと思いますが、65%という客観的なデータを見るとより細部迄行き届いたプレゼンテーションスキルや時間配分の指導強化が必要ですね。来年度はここはしっかり克服しよう。

 各学年の内容については、作品数等の関係もあったのか1年生、2年生、研究科の順で面白いと感じられた票が分かれました。また、1年生の作品については、「高齢者向けの二世帯住宅」が今年のテーマであったので、来場された方にも親しみやすい規模のものだったのかも知れませんね。また、建築関係者が全体の約15%だったこともあってか、全体的にイメージパースの表現や模型が目にやさしかったようで、平面図や断面図は素人にはちょっと難しいよと感じられた方も多かったのではなかろうかと思います。図面をしっかり描ける能力は基より、それをくまなく表現出来るように指導していきたいです。
 また、今回は手描き作品なども見受けられ、例年のコンピュータードローイングによるものとは異なり、個性的な作品も見受けられ、そのあたりも御覧になられた方々が楽しめた理由の一つだったのかもしれません。また、2年生と研究科の生徒は馴染みの深い地元をテーマにした作品ということもあり、来られた方にも場所性の理解等も得られやすかったのかもしれませんね。1年生については、とにかく元気な作品が多く、個性的で面白かったですので来年を楽しみにしていますね!
(ちなみに、各作品への詳しい投票結果は、また来年度にお知らせしますね。)

 その他、今回は会場へのアクセスに関する事や性別、年齢層等も集計しましたが、大抵が30〜50代の方で、女性の方がやや男性の方を上回る内容でした。

 最後に、今回、多数のコメントを頂いておりますので、その中の一部を紹介させて頂きますね。

 『どの作品も素晴しいものばかりでした。やはり老後の環境には目が行きました。
  どれも実現して頂きたいものばかり。有り難うございました。』(30〜50代 女性)
  _有り難うございます。そうですね。岡山でもご高齢の方が増々増えて来ております。
  1年生は住宅設計で二世帯住宅がテーマでしたが、こういった課題を通して学生にも現社会情勢をしっかり意識して貰えればと感じる次第です。

 『1年生の出展があるのは大変良い事だと思います。』(30〜50代 男性)
 『初めて見させて頂きましたが、学生達の成長が良くわかる良い作品展だと思います。次年度の(現一年生の)作品を見るのを楽しみにしています。頑張って下さい』(30〜50代 女性)
  _そうですね。学生の成長ぶりを見て頂けるのがこの作品展の醍醐味です。来年もまたいらして下さい。
  
 『色々なコンセプトで作品が提案されており、見ていて楽しかったです。また機会があれば来たいです。』(30〜50代 女性)
  _是非、来年もいらして下さい。学生自身がこういった制作を通して、自分の個性に気付いてくれる事を願っております。色んなコンセプトでホントに楽しかったですよね。

 『○○○○さんが大好きな手書感があり、他の作品とは違う。とても良かったです』(60代〜)
  _同じ様なコメントを彼女の作品には多数頂いております。更に言うなら来られた方の約半分の方が、この作品に高い評価を頂きました。最近は本当にコン ピューター時代ですから、そのような手描きのドローイングは逆に新しく捉えられる時代になったと言っても過言ではありませんね。そういった手描きの中にあ るぬくもりの様なものを忘れさせない指導を心掛けたいと思います。

 *本当はもっともっと色んなコメントを頂いているのですが、非常に残念ですが、割愛させて頂きます。みなさん多くのコメントを頂きどうも有り難うございました。

 さあ、来年度はどんな学生さんが入学するのか非常に楽しみですね。
 体験入学等で、意欲的に模擬授業を受けた学生さんもいる事でしょう。カギセンで建築を学び、岡山の建築業界を担う若い人材へと育っていってもらいたいものです。

 今年の学生作品の一部は右下のスライドショーにまたアップしておきますので、先輩方の作品を参考にいい所をいっぱい吸収していって下さい!!では!

2011/03/09

ロンドンの建築大学のワークショップが東京で受けれます。


イギリスの建築大学の中でも、特に建築の素材感、地域・土着性、空間の質について非常に高い教育内容を誇るUEL(東ロンドン大学)のワークショップ、UEL Workshop2011 Tokyoが今年もやって来たようです。 

皆さんの日常生活では、なかなか外を見てみる機会もないでしょうからこういったイベントを通して視野を広げてみるのもいいかもしれません。何よりの刺激はきっと、自分たちと同じように志の高い仲間に出会える事かもしれません。

ちなみに、ワークショップは英語で行われます。英語なんてちょっとドキドキしませんか?また、希望者については、このワークショプ期間中に、ポートフォリオのアドバイスも受けれます。
*ワークショップでは、この大学を卒業し、日本で御活躍されている先輩方もサポートに来てくれます。
皆さんの建築の情熱をぶつけてみてはいかがでしょうか?

[ワークショップ]
ワークショップ当日は収容人数が一人となる小さな空間をデザインし、そこで素材の持つ特性やの技術上の役割、空間の特性や周囲との関係性について探求します。
5日間のワークショップを通じ、線描から構想を練り、モデルプロトタイプを作ります。その中で、デザインはもとより構想プロセスについてグループで話合い、最良のデザインを選び出します。


参加費は5日間のプログラムで25000円だそうです。
その他、詳しい内容はこちらで御覧になれるそうです。
[PDF] 建築、アート、デザインワークショップ 'Thinking is Making'

2011/03/08

作品展2011が無事終了しました!


(写真:山陽新聞社)


カギセンの学生作品展が、山陽新聞社本社2階のサンタギャラリーにて開催されました。

本年度の作品らは各学生の生まれ育った地をテーマーに掲げての制作となりました。
地元を活性化するには建築でどんなことができるのかを考えていく中で、地元の情勢を知り、社会システムを知り、政策内容を知り、目指してゆこうとしている方向を知ってゆきます。様々な「知」により、建築が構成されてゆくプロセスの大切さがこのプロジェクトを通して掴んでもらえればとの想いで指導して参りました。
これから社会で実践に挑む学生も少なくありません。ここで学んだ計画力、実践力、忍耐力を武器にきっと社会に出ても大いに活躍してくれる事と思います。

一年間の集大成として制作された作品に新聞やポスター等を見て来て下さった方や、通りがかりに立ち寄って頂いた方も含め大勢の方に来て頂き、アンケートにも答えて頂きました。それらの内容を元に来年度はさらに充実した作品展になるように学生指導の参考にさせて頂きたいと思います。

学生たちについては、この展覧会を通して、様々な課題が見つかったと思います。
忽忽と日々、努力を重ね、今年を超える様な成果を期待していますね!

展示の模様は山陽新聞社のニュースビデオ画像も御覧下さい。
(学生のインタビューもあります。)
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2011030420491673/